1952年(昭和27年)10月14日、ローゼン師の講演会「ユダヤ人の歩んだ道」
1952年(昭和27年)10月14日、洲本市第二小学校の講堂で、
< 偉大なる太陽の國シオンよ目を醒ませ。>
と呼びかけられたT・ローゼン師の講演会の全文。
『淡路の神秘 エル.エロヘ.イスラエル』 PP 8 - 14
「ユダヤ人の歩んだ道」 大司教 T・ローゼン
私は、あなた方が非常に熱心に、然かも靜肅にして、いらっしゃる事を感謝します。私は横濱にをりました時、洲本と云う所は、小さな町かと思ってをりましたが、來て見て案外に大きい市であることに驚きました。私はユダヤ人であります。世界の國々に住む國民と、ちがった点がありますか。私たちユダヤ人は、支那と日本を除いた他の國國によって壓迫をうけて來ました。このように多くの國々によつて迫害されて來た國であるといふことが、想像されますか。
これほど迫害されたユダヤ人でありますが、一つの秘密もなく、科學宗教經濟、あらゆるものに亘つて、世界をリードして來ました。我々ユダヤ人の先祖は、「暗より明へ」「無より有へ」と世界文化を導いてまいりました。何故、ユダヤ人が迫害をうけ、壓迫をされながらも自己のもつ宗教を捨てないかと言へば、若しこの宗教を捨てたならば、忽ちユダヤ人は、どうなるかを知つているからであります。
嘗て、ダビデ王は、エジプトを出た時に、ユダヤ人が若し祖國を忘れるような事があったならば右の腕を切ってもよいといった。果たせるかな、七十年後に於いて再び祖國にかえり、預言通り産出したのである。
若しも日本人が、ユダヤ人と同様に祖國を無くしたら、どうするでせう。二千年後の祖國の再建を信ずることが出来るでせうか。
なぜユダヤ人は信ずる事が出來たか?
その強さは何處にあるか?
これが奥義中の奥義である。必ず二千年後にユダヤ人は、祖國にかへるといふ預言者の言があつたからである。神は常に我等と共に在るのである。ユダヤ人は、預言者の言を信じ、あらゆる迫害に忍へて來たのである。二十世紀に於いて、果たせるかな預言は實現したのである。
千九百四十八年イスラエル共和国は再建された。そしてユダヤに強烈な迫害を加えたナチスは、今どうなったであろう。また絶えず圧迫を加えたギリシャ、ローマはどうなったでせう。ルーマニア、スロバキヤに住んでいたユダヤ人は、みんな虐殺されてしまいました。今はみんな亡くなりました。こうした迫害と圧迫の中にいても尚神を信じて、國から國をさすらひあるきました。今や太陽はイスラエルの上に、昇り始めました。預言者の言の通り祖國は再建されました。
今、日本も戰爭に負け、古い日本帝國は亡び、新しい日本皇國が再建されました。日本人は古い歴史と文明を持つた國民です。私は日本は絶對にユダヤ人を迫害しなかつた事を知つています。日本には多くの神社佛閣が、平和に立ち並んでいます。この新しい日本と、新しいイスラエルとが、相提携すれば、いかに強力なものになるでせう。 世界に幸福と平和をもたらすものは、この二つの國旗であります。ごらんなさい。太陽と星とであります。太陽は晝の世界を照します。この星は夜を司る司會者なのです。全世界がなやみの時は、この暗黒の世界を導いてゆくものは星であります。太陽も世界に正義の觀念を與へます。この二つがお互に手を組んで進んで行かうではありませんか。
偉大なる太陽の國シオンよ目を醒ませ。その努力と貢献は必ずや世界に平和と幸福をもたらすでありませう。
問題の古代イスラエル文化遺跡といふのは
昭和二十七年十月十六日正午、場所は淡路洲本市古茂江、小路谷の海岸、四州園内の小磯とよばれる景勝地の 海岸に突出した盤岩の岬に秘められた問題の 古代淡路文化遺跡の実相が、遂に多人数立会いの許に確認されました。其の遺跡といふのは、意外にも、自然の盤岩の裂目を巧みに利用し、其の上に鑿の無い時代の工作を想はせる 火と水との作用で製作した 女の陰所(ほど)の彫像でありました。
今から三十年程前に一度発掘したことがあって、この預期せぬ工作物を発見したことがあるが、祟をおそれ再び埋没したといふ曰くつきの存在であります。
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